「開かれた市政をつくる市民の会(鳥取市)」編集者ブログ

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「湖山池遊覧船、再開先延ばし報道」について(続き)

 先の11/11付の記事で「湖山池遊覧船再開先延ばし」について触れましたが、その内容の一部について補足しておきます。

 先の記事では、市の公式サイト中の「湖山池遊覧船情報!!」のページの更新日が2019年11月1日付になっており、二年前に休止したはずの遊覧船が現在も運航中であるかのような市公式情報になっていることの不備を指摘しました。

 さて、この記事をアップして二日後の11/13の早朝に市のサイトを再確認してみたら、このページの更新日が2015年8月17日に変更されていました。11/11~11/12のうちに市の担当者が更新日を書き換えていたようです。したがって、先の当ブログ11/11付の記事を読み、そこからリンクを張っている市のページも読まれた方の大部分には筆者の批判の意図がうまく伝わらないことになっていたようです。

 今日現在もこの更新日は2015年8月17日のままです。はっきりと覚えてはいないが、このころにこの遊覧船事業が開始されたようです。念のために、本日時点での市のページをコピーして別のところに保存してリンクを張っておきます。このページもそのうちに書き換えられるか、消されてしまうでしょうから。

「2019年11月24日時点で保存した「湖山池遊覧船情報!!」のページ」

(11/11時点でもこうしておけばよかったです。指摘後、1~2日ですぐに書き換えられるとは全く予想もしていなかった。)

 

 以上の顛末で判ったことは以下のことです。

(1)当ブログの内容は、市職員によってほぼ毎日チェックされていること。

 (まことに光栄です!!閲覧ありがとうございます。当ブログへの訪問者のかなりの部分が、既に市職員の皆さんなのかもしれません。)

(2)このページの担当者が更新日を2015年時点に書き換えたのは、「遊覧船運航開始時に公開したページを、運航休止時に消すことを忘れてそのままにしていた」ことを装いたかったためである疑いが濃厚です。更新後が今年の11/1まで更新され続けていたのは、単に自動更新されていただけなのか、それとも担当者が意図して更新していたのかは、以上の事実からはよくわかりません。

(3)「遊覧船は現在も運航中」との間違った情報は、即刻消去するか訂正するのが市職員としての正しい行動であるはずなのに、この担当者は「単なるページの消し忘れ」で済まそうとしている。鳥取市民や市外からの観光客へのサービス提供よりも、自分自身を守るための言い訳用の証拠づくりを優先したのである。

 以上の中では、(3)が最も深刻な問題点です。遊覧船の休止を既に知っている市民の多くは別としても、市の公式サイト中のこのページを見て興味を抱いて市外から遊覧船に乗りにやってきたお客さんが、がっかりして鳥取市に悪印象を持って帰ることは確実です。「市民サービスよりも自己保身を最優先」というわけです。

 今後のために、改めて本日時点での市公式サイトのページにリンクを張って下に示しておきます。この内容がいつまでも上に保存したページと変わらないようであれば、それに比例する「担当者及びその所属部署のツラの皮の厚さ」がわかるわけです。なお、この遊覧船事業の担当部署ですが、このページの上部には「都市整備部 都市環境課」と出ています。

「湖山池遊覧船情報!!」

 このような例はごく一部の例外に過ぎず、鳥取市職員の大部分の方については、市民サービス最優先で働いていると信じたいものです。

 

 さて、この遊覧船事業の中身についても少し触れておきましょう。再開のための事業費二千万円の中身ですが、市の公式サイトを探したら、既に二月議会に上程する今年度予算の段階で計上されていました。事業名は「湖山池周遊観光促進事業費」、費用担当部署は都市整備部ではなくて、「経済観光部 観光戦略課」となっています。下記の市サイトのページの 「事業別概要(一般予算)」→「経済観光部」と進んでPDFファイルを開き、ページ下の表示がP128の所にこの事業費の内容が出ています。

「平成31年度当初予算(案)」

 これを見て感じたのは以下の点です。

・事業費二千万円の大半が船着き場の整備等に使用される予定だが、あいもかわらずハード面の整備だけに重点をおいていていいのか?お客さんは船着き場が見たくて来るわけではない。

鳥取市民から見れば、「湖山長者の話」を聞きながら単にボートで池を一周するだけのことに千円も払うのは、「高い」と感じる人が大半だろうと思う。少なくとも解説の内容が「もう一度聞きたい」というレベル、一見客だけをあてにするのではなくてリピーターが増えるようなレベルにならなければ、再失敗することは確実だろう。

・二年前に休止するまでの遊覧船の評判はどうだったのだろうか。乗客からアンケートを取って顧客対応を改善する等の営業努力はしたのだろうか。市民の税金を投入する以上、市には、再開後に事業が成功する見通しについて市民に対して細かく説明する義務があるはずだ。

 先週の日曜日に近くを通ったので、予定されていると思われる船着き場の一部を見てきました。下に写真を示しておきます。

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 場所は、西桂見のトイレのある公園から歩いて北に150m?くらいのところ。コンクリート部分は幅8m、長さ9mくらいで小さな漁船くらいしか入れないようです。本当に再開するのであれば整備は必要でしょうが、例によってハード整備に無駄におカネを費やしただけで終わることのないように、事業の成功のために内容の十分な検討が必要と思います。

 また、現在は地元との合意が得られず工事に着手できないとのこと。具体的な内容については差し控えますが、その背景には最近の一連の湖山池政策に対する地元の不信感の増加があるように思います。この不信感を放置したまま事業を強行してもうまくいくはずもなく、まずは不信感の原因を取り除くことの方が優先されるべきでしょう。

/P太拝