4/5に4/4時点でのデータを使って投稿したBCG接種と死亡率の相関関係から一週間たったので、最新のデータを使って再び集計してみました。図を下に示します。各国の死亡率のデータは本日12h時点での日経電子版から引用。今回からはOECD諸国+中国に加えて、南米主要国のデータも追加しました。
先回の傾向と同様に、BCG接種制度がある国の方が、元々制度がない国、いったん採用したが廃止した国よりも著しく死亡率が低い。ただし、BCG接種国が非接種国よりも感染率自体が低いという明確なデータは得られていない。今のところ言えるのは、BCG接種国の方がコロナウィルスによって重症化・死亡化する割合が低いということだけである。
接種国と非接種国の比較としては、先回と同様に経済面や文化面、遺伝子的な面で共通性が多い隣り合う国同士を比較して見ればよい。スペインとポルトガル、イギリスとアイルランド、スウェーデンとノルウェー、エクアドルと他の南米諸国等々、どのケースを取ってみても接種国の方が非接種国よりも死亡率が低い。
全体的に見て、前回よりも死亡者数が二倍程度になった国が多い。今回の結果から言えることは、以下。
・日本の死亡者数は一週間前よりも61%増。対して韓国は18%増であり、両者の差が縮まって来ている。近い将来、日本の死亡者数が韓国のそれを上回ることは確実だろう。
・中国のこの一週間の死亡者増は、わずかに0.39%増でしかない。この一週間の感染者数もわずか0.38%の増に過ぎない。どこの国でも大量の無症状の感染者をほとんど捉えきれてはいず、彼らがさらに感染を拡げていることは既に世界的に公知の事実である。いくら感染が収まってきたとはいっても、このように一気に増加率が激減するはずもない。この中国が発表した数字は極めて人工的であり、架空のものである可能性が高い。
・カナダ、オーストラリア、ニュージーランドのように、人口密度が低い国ほど死亡率が低い傾向がある。これは日本国内でも、人口密度が低い島根、鳥取、岩手が長らく感染者ゼロであったのと同様の背景によるものだろう。
/P太拝