「開かれた市政をつくる市民の会(鳥取市)」編集者ブログ

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中国政府による「人権無視のウイグル人迫害」に抗議する署名にご協力ください!

 本題に入る前に、鳥取市民の皆さんに連絡です。

 現在、鳥取市では旧本庁舎跡地の活用に関する検討が行われています。先月は市主催の「市民ワークショップ」が市内二カ所で実施されました。当会の会員数名も参加したのですが、ワークショップという名に反して参加者間の議論はほとんど成立せず、その内実は、「単なる集団アンケート」に過ぎないものでした。

 大変遅くなってしまいましたが、同ワークショップ参加した感想についての報告を当会公式サイトに本日掲載しました。是非ご一読ください。

 さて本論ですが、既に報道でご承知のように、英国との「一国二制度」の約束を無視して一方的に香港を植民地化した中国共産党政府の手先と化した香港政府によって、本日、香港民主化のリーダーであったアグネス・チョウ(周庭)さんやジョシュア・ウォン(黃之鋒)さんが禁固刑を求刑されました。該当する法律が成立する以前の行為をもって犯罪者とみなすという無茶苦茶なやり方です。

 中国政府によるこのような人権無視の事例は枚挙にいとまがありません。1960年代の文化大革命のさなかには、内モンゴル自治区「内モンゴル人民革命党粛清事件」としてモンゴル民族が大量に虐殺されました。

 チベット自治区では、1950年の中国人民解放軍によるチベット侵攻以降、現在までに推定百万人以上のチベット民族が虐殺されています(「チベット動乱」)。

 新彊ウイグル自治区では、1955年の自治区成立以降、北京政府による政治・宗教指導者に対する弾圧が徹底的に行われました。最近では、中国政府による強制収容所自治区内各地に建設され、一説には総計百万人以上ともいわれるウイグル人が既に収容され、イスラム教を捨てることを強要されて洗脳されつつあるとのことです(東トルキスタン独立運動)。

 これら三つの自治区に共通するのは、

漢民族による経済的支配(地下資源収奪と、現地民族を下働きさせて収奪することで成立する観光業)

②教育現場では、各民族固有の言語の使用を抑圧して漢語の優先使用を強制

③各民族が長い歴史の中で心の拠り所としてきたチベット仏教イスラム教の信仰を捨てることを強制

④中国本土で出た不要または危険なものは自治区に運搬して処分(新彊での度重なる核実験の実施、また、中国各省から出た原発廃棄物も各自治区に運搬して埋めている可能性が高い)

等々です。いずれも極端な民族差別と人権侵害にほかならず、現代の世界では到底容認できるものではありません。

 特に最近、世界的に話題になっているのはウイグル人に対する弾圧です。胡錦涛前総書記の時代にも、ウイグル人の女性を強制的に自治区の外に就職させて漢民族男性と結婚させようとする動きがありました。習近平が総書記になってからはさらにエスカレートし、強制収容所への監禁とイスラム教の棄教強制以外にも、強制的な不妊手術によるウイグル民族遺伝子の抹殺すらも進行中のようです。

 ちょうど二週間ほど前にオランダの学生とドイツのユダヤ人の若者によって、当ブログでも何回か紹介しているネット上の署名サイト「chang.org」上での「ウイグル人迫害に抗議するネットキャンペーン」が立ち上げられました。既に現時点までに全世界で156万人が署名しています。筆者も本日、さっそく署名しました。

 今の段階での署名を中国政府に提出してみても、鉄面皮の彼らは鼻先で笑うだけでしょうが、全世界での署名数が例えば一千万人を超えるようになれば、さすがに無視するだけではいられなくなるでしょう。中国政府の過酷な弾圧下にあるウイグルの人々が、彼らの今までどおりの日常の生活に一刻も早く帰っていただくためにも、下のサイトにアクセスして署名にご協力ください。よろしくお願いいたします。

「中国におけるウイグル人イスラム教徒のために、共に立ち上がってください!」

/P太拝