「開かれた市政をつくる市民の会(鳥取市)」編集者ブログ

当ブログの内容は編集者個人の見解であり、「市民の会」の公式見解ではありません。当ブログへのリンク、記事内容の引用等はご自由に!

秋山市議が市庁舎新築移転賛成を表明、ガッカリです。

 昨日の夕方のローカルニュースで、秋山市議が市庁舎新築移転賛成を表明と報道されました。「この問題を前に進めるために賛成・・・」とボソボソと小声で話している同市議の姿が各チャンネルで放映されていました。これを受けて、市長が24日に位置条例を提出、26日に賛成22、反対10で出席議員の2/3以上の賛成を得て可決される見込みとなってしまいました。
 
 11/16の市議選の直後の情報では「秋山さんは新築移転には反対の意向」とのことでした。直接本人と会話した人からの話です。それが約一か月後にはひっくりかえってしまった。新築移転推進派からよほど強力な圧力があったのでしょう。
 
 先月の市議選では、住民投票結果にもとづいて耐震改修を主張してきた有力議員が市議選の直前になって急きょ出馬を取りやめるという事もありました。後援会の有力者が切り崩しにあって寝返ったことがその一因とも言われています。新築移転を進めるために、なりふり構わず個別に圧力をかけているようです。
 
 さて、新築移転が今月中に決定すれば、いままでシビレを切らして待っていた関係業界が一斉に動き始めることでしょう。
 
 旧市立病院跡地に市庁舎が移転すれば、駅の南口から跡地までの一番の近道はパチスロ店と駅駐車場の間の市道「扇幸町一号線」です。この道路は市の都市整備部道路課の発注で、今年7月完成予定ですでに今年の4月には拡幅工事を行っていました。下に今年の4/27の夕刻に撮影したこの道路の写真を示します。
 
 この道路整備は市庁舎新築移転のための周辺整備事業であることは明らかですが、地方道路整備の名目で予算が組まれています。この市道工事の費用の一部は平成25年度の当初予算に含まれているので、その資料も下に示します。総額約6億円のうちのいくらがこの市道拡幅に使われているのかは明らかではありません。また、下の工事中の写真は平成26年なので今年度も予算を組んでいるはずですが、まだ予算案を発見できていません。さらに市道の拡幅なので土地買収費用も発生していると予想されますが、その費用は不透明です。
 
イメージ 1
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 2
  このように、市庁舎新築移転の周辺整備事業はすでに始まっています。その費用は色々な名目で市の予算案のあちこちに埋め込まれており、外部の人間が全体の費用を正確に算定するのはほとんど不可能でしょう。新築移転に賛成の議員諸氏は、周辺整備費用がいくらかかるのか、何もわからぬままに賛成しようとしているのです。
 
 この道路周辺の物件にはよからぬウワサも立っています。市内の有力企業がすでにこの道路沿いの物件をずっと前に取得済とのウワサです。この市道拡幅工事が完成すれば、公費による多額の土地代金がこの企業に払い込まれるのではないでしょうか。この企業は以前にも駅周辺の別の物件で同じような取引をしたとのこと。このウワサが本当だとしたら、刑事罰に相当するのではないか?市と特定企業の癒着によるインサイダー取引まがいのこのようなやり方を、絶対に許してはなりません。
 
 私たちには、12/26に採決される予定の位置条例案にどの議員が賛成するのかをしっかりと記録して、次の世代に伝える義務があります。
 市長は、資材も工事費も高騰した現時点で想定される新築移転費用も、周辺整備費用も明らかにすることなく位置条例案を提出してくるはずです。全体の費用がいくらかかるのか、市民の負担がいくらになるのか何も知らないままに、いや知ろうとさえもしないままに巨額の費用を要する条例案に賛成する議員たちは、本当に市民に対して無責任極まりないと思います。
 
 そして仮に位置条例が採決されて新築移転が正式決定しても、市政に対する監視の目をゆるめてはなりません。どの企業がこの事業で得をするのかが明らかになれば、市政を陰で動かしているものの実態が見えてくるでしょう。これからも新たな事実が明らかになるたびに、「つくる会」のサイトで市民に報告していきたいと思います。