「開かれた市政をつくる市民の会(鳥取市)」編集者ブログ

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「安保法案廃案を求める9・6鳥取県内一斉リレートーク」の報告

 今日、9/6に行われた「安保法案廃案を求める鳥取県内一斉リレートーク」に参加してみました。開始時間13:30の少し前に、会場の鳥取駅前の風紋広場に到着。

 あいにくの朝からの強い雨もあってか、参加者はざっと見たところでは四百数十名くらい。同じ鳥取県弁護士会主催による先回の8/2県民集会の約千五百名の約三分の一程度ですが、今日は鳥取、倉吉、米子の三か所での同時一斉開催ということも影響しているのでしょう。

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今日の集会は「リレートーク」形式とのことで、参加者の中から事前に選ばれた十数名が、持ち時間三、四分程度で次々にスピーチを行うという形式でした。先回の集会に比べれば、各政党、労組の登壇が多いという印象。その中で八頭町の西尾町議による、ご自身の戦争・戦後体験に基づいたスピーチが強く印象に残りました。以下に紹介します。

 「敗戦時、私は十歳くらいでした。当時の報道では、いつも「日本は勝っている」とのことでしたが、鳥取県内の上空を敵国アメリカのB29が好き勝手に飛ぶのを見ていると、とても日本が勝っているようには見えなかった。敗戦後に現憲法戦争放棄の内容に基づいた「憲法教育」を受けました。これは五年程度続いたようですが、朝鮮戦争が始まって自衛隊が組織されて憲法の内容と実態が食い違うようになると、憲法教育も廃止されたようです。
 山崎さんや亀井さんなど自民党の古参幹部の方々は、今回の安保法制案には一貫して反対されています。これらの方々は私と同じ「憲法教育」を受けた世代です。それに対して、安倍総理や、安保法案の法的安定性に関する失言が問題になった(磯崎)総理大臣補佐官は、現憲法のことは何もご存じないようです。この二人は、現在話題になっている「立憲主義」の内容も全く理解していないし、実際の戦争の悲惨な実態も知らないのでしょう。現憲法を尊重して、二度と戦争は起こしてはなりません。」
 
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 また、他にも色々とユニークなスピーチもありました。岩美町から参加された方の話によると、童謡「ふるさと」は鳥取市出身の岡野貞一氏の作曲ですが、この曲が兵士に思い起こさせる望郷の念があまりにも強烈であるため、戦時中は戦地での演奏・歌唱が禁止されていたそうです。
 この話の後で、とうふちくわを使っての「ふるさと」の演奏を披露していただきました。下の写真を見ると、ちくわにはしっかりと穴が開いているのがわかります。
 
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(*: なお、スピーチに立った各政党の代表者の中には、あの昨年12月の鳥取市臨時市議会での市庁舎新築移転に関する位置条例の採決において、約一か月前に行われた市議選での自らの公約を平然と裏切って新築移転に賛成した秋山市議も含まれていました。今日の秋山氏は、いつになくえらく張り切って、「安保法制反対!」を大音声で絶叫されていました。現在の彼は、民主党の県東部支部の代表者という肩書のようです。
 市議選での自身の公約を平気でホゴにして、その結果、鳥取市民に何十億円もの余計な負担を押し付けた張本人、裏切り者をわざわざ支部代表者にするような民主党の県東部支部には、「ただ、あきれる」と言う以外に形容する言葉が見つかりません。こんな人の語る言葉を、いまさら信用できますか?民主党の県東部支部はいったい何を考えているのでしょうか?鳥取市民主党はこのまま消えてなくなりたいのですか?なぜこのような人物をあえて役職に就けているのか、民主党にはその理由について鳥取市民に対し丁寧な説明をする義務があると思います。)

 さて、本日の集会は、「安保法案廃案を求めるアピール(PDF)」を参加者多数で採択して閉会となりました。

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 日本中の法律家のほとんどが「憲法に完全に違反している」と指摘するこの法案を、絶対に可決させてはなりません。この法案は、民主主義国家である日本の国の基礎である三権分立の一つ、司法権の存在意義を無視するものであると思います。

 仮にこの秋に可決されても、次の国政選挙の結果次第ではこの法案をその時点で廃止することも可能です。引き続き、この安保法案の審議の行方を注視していただくよう、よろしくお願いいたします。

/以上