「開かれた市政をつくる市民の会(鳥取市)」編集者ブログ

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特定候補を「落選させる」運動は公選法には違反しない

 

 先日見つけた記事を紹介します。先月成立した安全保障関連法について、学生らでつくる「SEALDs(シールズ)」が「賛成した議員を落選させよう」と呼びかけているとのこと。これは公職選挙法に定める事前運動にあたるのではないかとの指摘があるが、「単に特定候補者の落選のみを図る行為である場合には、選挙運動には当たらない・・」とのことです。


以下、この記事からの抜粋。

落選運動は選挙運動ではない。だから公選法による時期の制限を受けない。

・、「落選のみが目的」というところがポイント。仮に、誰かを落選させて、誰かを当選させる、という意図が認められると、「政治活動」とみなされ、公選法の事前運動禁止などの規定に触れることになる。

・ネットを使って今すぐ、例え未成年であっても、「特定の候補者の落選」を目指した情報発信を自由に進めていくことができる。

 安保法案に賛成した自公両党の候補者を来夏の参院選で落選させるために、全国各地で「落選運動」を大いに活用して欲しいと思います。

 話かわって、来夏の参院選では島根・鳥取が合区となるが、自民党の候補者は、すでに島根県選出の青木一彦氏(典型的な世襲候補、参院のドンと言われた青木幹雄氏の長男)に決定。この決定に鳥取県自民党は猛反発、見返りとして、党本部から比例区には鳥取県からの候補を擁立するとの約束を取り付けました。

 昨日のニュースによると、自民党鳥取県連会長の石破茂氏が「比例区の候補者は今月中に決めたい」と発言したとか。この候補者として、巷で有力視されているのが、昨年春に三期で引退した竹内功前鳥取市長です。

 2013年11月の引退表明時に発表された退陣理由は、「健康上の不安」のためとか。しかし市長を引退してからも、以下に見るように各方面で極めて活発に活動されているようです。健康に何ら問題はないらしい。要するに、あちこちに顔を出して名前を売り込んでいるようです。政治的野心が衰えていないことは明白。


 ちょうど二年前の2013年の秋に、鳥取市内では不審な電話アンケートが行われていたのは有名な話。「来年春の市長選で現市長を支持しますか?」との内容でした。筆者の周辺でも、数名の自宅にこの種の電話がかかってきたとのこと。確率的に見て、おそらく数千名を対象とする大規模なアンケートであったようです。このアンケート結果が芳しくなかったために、ほぼ出馬が確定的と言われていた四期目の市長選出馬を断念したことは間違いないでしょう。身代わりのあやつり人形として、自分の意のままに動く「悪者イメージの無い」副市長を立てだだけのこと。

 来夏の参院選比例区候補には、「最低でも全国で15万票獲得できることが条件」と言うのが自民党本部の意向だそうです。地元鳥取市においてさえも極めて不人気であり、市長選出馬を自ら断念した人物。特に女性層には「顔を見ただけで嫌!」と言われている前市長を、自民党鳥取県連はあえて担ぎ出すつもりなのでしょうか?

 筆者の周囲では、「いくらなんでも、自民党もそこまでバカではないだろう」という意見もありますが、全国の常識にまったく反する動きをするのが今の鳥取市政の与党。何しろ全国で唯一、住民投票結果をひっくり返した鳥取市なのですから。前市長側でも、政治資金確保のメドはすでに十分に立っているでしょうし・・。

 自民党県連には常識ある判断を期待したいが、仮に前市長が参院選に出馬することになった場合、「落選運動」は大いに参考になる対処方法と思います。今月末までに決めるとされている参院選候補者に注目したいものです。

/以上