「開かれた市政をつくる市民の会(鳥取市)」編集者ブログ

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竹内前鳥取市長、参院選比例区候補に決定は持ち越し!

 竹内氏の自民党比例区公認候補決定を持越し(見送り?)という、今日の夕方のテレビニュースを見てびっくりしましたね。昨日の新聞報道では、各社ともほぼ公認決定のようなニュアンスでした。てっきり竹内氏に決まるものと思っていた。

 ちなみに、今日の夕方のTVニュースでは、山陰放送と山陰中央が石破県連会長のコメントも含めて報道。NHK鳥取は報道全くなし、批判を恐れ中立をよそおうことにしたのだろうか。日本海テレビのローカルニュースの内容は確認できず。

 よく考えてみれば、石破自民党県連会長の判断は妥当なのでしょう。仮に竹内氏を候補に擁立して落選したら、党本部から石破氏の力量が問われることになる。しかも、竹内氏の地元鳥取市での評判は極めて悪い。特に女性層からは、「顔も見たくない」と嫌われているらしい。

 昨年春の市長選で、竹内氏は自分の意のままに動く副市長を身代わりに立てたが、悪い印象がまだ希薄な副市長が集めた票でさえ三万票には届かなかった。先回の参院選での最低当選ラインは七万票台だった。九月の時点では、自民党本部は県連に対して、「15万票確保できる候補を立てることが比例区候補を鳥取県に割り振るための絶対条件」と言っていた。地元東部での評判が悪く、全国どころか県の中部・西部での知名度もほとんど無い竹内氏にとっては、実にハードルが高い。

 仮に竹内氏が当選しても、自民党の現在の政策から見たら相反する存在だろうと思う。彼は自分の権力保持のためには、国の財源を平気でムダに食いつぶす。鳥取駅前の無用の長物のバードハットや、鳥取市庁舎問題の混乱を見たら明らかだろう。
 「地方創生」という、地方の自発的工夫を求め、地方自身による自主財源育成を求める現在の政府の政策を、彼は全く理解できないのではないだろうか。田中角栄総理の時代に旧建設省に入った竹内氏は、公共事業にぶら下がって自己の勢力を伸ばすという旧態依然たる数十年前の手法しか知らないのであろう。全国の自治体では、廃校となった高校の体育館を改修して市庁舎に転用した富山県氷見市など、「これぞ地方創生!」と言えるような例が出てきている。なお、この氷見市に関する記事を「市民の会」のサイトに掲載したのでご一読ください。

 しかし、まだわからない。石破氏は最終的には、やっぱり竹内氏を公認候補にするのかも知れない。しかし、竹内氏が当選か落選のどちらにしても、自民党鳥取県連会長であり、かつ前の地方創生相たる石破氏にとってはよい結果とは言えないだろう。やはり、竹内氏以外の候補が出てくるのが望ましいのだろう。今の野党に勢いがないこともあり、安倍政権が経済政策などでよほどのヘマをしない限り、来夏の参院選自民党が有利な情勢は変わらないだろう。熟慮する時間は十分にある。

 ここで、参院選比例区の仕組みについて、念のために触れておきたい。現在の参議院比例区衆議院と異なり全国をただ一つの区としており、同じ政党の中では投票者が書いた名前が多い候補(個人票)から当選する仕組みになっている(非拘束名簿方式)。特定の個人でなく政党に投票したい場合には、政党名そのものを書いても良い(政党票)。個人票と政党票の合計で各政党に割り振る当選者数を決定し、個人票の多い順から当選させる方式である。 (参議院議員通常選挙 wikipedia

 参院選比例区で、自分の支持政党に属してはいるが当選させたくない候補がある場合には、同じ政党の別の候補者の名前を書くか、あるいは支持政党名を書けばよい。

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