「開かれた市政をつくる市民の会(鳥取市)」編集者ブログ

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オランダの教育、日本との違い

 

さっきまで、ダラダラとネット記事を読み飛ばしていたら、次のような記事を見つけました。これがなかなか面白い。


オランダの教育環境の、日本との違いは・・・。

① どこに行っても子供にやさしい、フレンドリーな環境。
② どちらかと言うと、子育ての主体は父親の方。これはワークシェアリングが行き届いていて平日に休める男性が多いことが背景にある。
③ 暗記よりも考える力を重視。
④ 多様性を許容すること、自分と異質な人と協働作業できることを重視。
⑤ クラスで問題が出れば子供たち同士の話し合いで解決、先生の出る幕はほとんどない。

④の点では、日本社会では、異質な人間を組織全体で排除する方向にばかり走りがち。学校内のイジメ問題の根本原因はここにあると思う。数年前には「あいつはKY(空気が読めない)」という言葉が結構はやっていましたね。子供の社会は、大人の社会の縮小コピー。子供のイジメ問題と過労死やブラック企業と、その根っこは同じだと思う。

外国人から見ればほとんど同質な日本の社会の中で、さらに同質性を高めるために似たような人間だけで寄り集まって排他性を高めて、いったい何になるのか?世界に出て行って異質な人たちと理解しあえなければ、この人口が減るばかりの資源もない島国に未来は無い。

⑤の点では筆者も大いに共感するものがある。ここ数年、近くの小学校の授業に時々講師として参加する機会があるが、先生と子供たちの関係が筆者が子供のころ(50年以上も昔だが・・)と大いに違ってきている。

とにかく、今の小学校の先生は、子供たちに対して何から何まで注意や指導をしたがるらしい。野外活動では、「講師の先生(筆者のこと)より前を歩いてはいけない!」。先生が何か注意をして、最後に「皆さん、わかりましたね」と言うと、子供たちは全員で「はい!」と一斉に返事をしなければならない。返事をしない子がいると、「○○さん、返事は!」とさっそく注意が来る。

これに比べたら、筆者の子供時代はほとんど「野放し状態」と言ってもよかった。卒業式の時だけは、卒業生の感謝の言葉として全員が次々に自分のパートを述べるシーンがあっで何日か練習させられたものだが、今の小学校の教室では、あの光景が毎日のように行われているらしい。数時間の講師を務めただけの筆者に向かって、子供たちが短い卒業式並みに各パートに分かれて感謝の言葉を述べたのには、心底あきれてしまった。

こんなにまでしつけられ、仕込まれてしまって、いったい日本の将来は大丈夫なのかと心配になってしまった。世界はどんどん複雑化、流動化しているというのに、自分の眼で周りの状況を観察して、自分のアタマで自分の行動を判断できないような人間がいくらいても、何の役にも立たない。上官の命令通りに突撃するだけの特攻用兵隊としては有用かもしれないが・・。

なお、上に紹介したサイトはYahooのものですが、一か月後には多分消されていると思います。この記事の元の掲載サイトは下記です。Yahooよりは長い間載せているのではないでしょうか。

今日、初めて知ったが、雑然とした感じではあるものの、なかなか面白そうなサイトです。

/以上