「開かれた市政をつくる市民の会(鳥取市)」編集者ブログ

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鳥取県出身兵士の戦争証言記録

 敗戦70年目にあたる今年はテレビや新聞で戦争体験に関する記事をよく目にします。身近での例としては、次のサイトで鳥取・島根出身者の兵士の戦争体験の証言を見ることができます。漫画家の水木しげるさんの証言も含まれています。

 四年ほど前の放送であり、現在はこの証言者のほとんどは九十歳を超えていると思われ、すでに亡くなられた方も多いでしょう。人生の最後に残した貴重な記録であり、後世に伝えるべき記録と思います。証言者の中の一人は、名前から見て筆者の実家の近所の出身者のようです。

 インパールニューギニアでの撤退時に多くの餓死者・病死者が出たことはよく知られていますが、鳥取53連隊のツルブ撤退行でも悲惨な例が続出していたことをこのサイトで初めて知りました。
 「もう歩けなくなった仲間を上官が射殺した」、「先に行っていた兵士が倒れていて、その体はウジの塊になっていた」、「行き倒れた兵士の腹部を野ブタが食いあさっていた」等々・・。
 最近、特攻隊の兵士を美化する動きが一部にあります。あの戦争がどのようなものだったか、自分の身に同じことが降りかかってもそれを甘んじて受け入れるのか。この証言を見てよく考えていただきたいと思います。

 なお、全国の戦争証言の全体像としては、次のサイトがお勧めです。

 それにしても、NHの取材陣はよくやっていると思います。安倍総理は自分のお友達を現在のNHK会長に任命しているようだが、この人物が取材陣に対して余計な口出しをしなければいいのですが・・・。

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