「開かれた市政をつくる市民の会(鳥取市)」編集者ブログ

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#中国・アジア

三代ごとに政府が潰れる国(1)-年表の比較-

近頃、よく聞くのが「今の時代は戦前によく似ている」という話。そこで最近の出来事と戦前のそれとを比較してみようと思い立ちました。この二か月ほどの間、暇な時に少しずつ調べて表を作成。下に示すのがその比較年表です。 表-1 江戸時代末期、明治~昭…

ゼロコロナ政策を撤廃した中国の行方は?

一昨日夜のWカップの決勝戦、アルゼンチン対フランスの試合は本当にすごかったですね!特にサッカーファンというわけではないが、日本代表の試合は時々見てはいるものの、あんなに一瞬たりとも眼が話せない試合というのは、今までに一度も見たことが無かっ…

ベトナムを訪問しての感想

(1)ベトナム社会における女性の地位 ベトナムのハノイに三日間いて感じたのは、「この社会には、暗黙の了解のようなものが確かにある」ということだった。そう感じたのは、今回の連載シリーズの第一回目で既に述べたように、歩行者が車やバイクが切れ目な…

2019年のベトナム(4)

ハノイ滞在も三日目、今日が最終日。 同行の友人はアメリカの何十回もの北爆に耐えて残ったロンビエン橋(ハノイ駅からHanoi railway street を経ての鉄道も通っている)を見にいくとのこと。自分はやはり金正恩を見てみたかったので、今日も別行動をとるこ…

2019年のベトナム(3)

先回からの続き。ハノイでの二日目の午後の話です。 朝からずっと歩いていてかなり疲れた。どこかに入って昼メシを食べようということになり、例によってガイドブックを参照。ハノイ駅のすぐそばにある観光客向けの「クアン・アン・ゴン」という店は各種の春…

2019年のベトナム(2)

先回に続き、三年半前のベトナムの首都ハノイの旅行記です。 ハノイに到着して二日目、月曜日の朝、バイクの爆音で眼が覚めた。窓の外を見るとホテルの前の道路を車とバイクとがゴッチャになって巨大な流れを作っている。昨日の日曜日とは一変、平日の出勤風…

2019年のベトナム(1)

最初にちょっとだけコロナ第七波の話題・ 2022/8/25現在 https://toyokeizai.net/sp/visual/tko/covid19/ より 全国 鳥取県コロナ陽性者数 累計17,153,435 44,193 死亡者数 累計 37,586 44人口(千人) 126,140 (2021) 544(2022/7)全人口比陽性者比率 13.6% 8.…

中国の台湾侵攻の可能性について(4) -日本の安全保障体制-

(1)「台湾有事」の際に日本が攻撃される可能性 前回で述べたように、米国内の世論を考慮すれば、中国が台湾に武力侵攻する際に、侵攻する中国軍を米軍が直接攻撃する可能性は低いように思う。ただし、武力侵攻時に当然予想される中国海軍と空軍による台湾…

中国の台湾侵攻の可能性について(3) -中国の政局、侵攻時の予想シナリオ-

経済面についての前置きが長くなったが、ここでやっと今回の本題に入ることにしよう。 中国の台湾侵攻の現実可能性が高まって来たとされる大きな根拠のひとつが、2013年に発足した習近平政権の強硬な姿勢である。習近平が現在掲げている国政運営の大方針が「…

中国の台湾侵攻の可能性について(2) -各国の自給率と貿易-

先回からの続きです。 (3)各国の自給力 20世紀以降、国家間の大規模な戦争はいわゆる「総力戦」へと移行した。現代の戦争とは、自国の経済体制を極力維持しながら敵国のそれを破壊することで、結果的に軍事的優位を獲得しようとする競争であると言い換え…

中国の台湾侵攻の可能性について(1) -各国の労働人口と経済成長率の比較-

例年、今の時期は個人的に何かと忙しいことが多く、原稿を途中まで書きかけたままで一度も投稿しないうちに五月が過ぎてしまいました。 ウクライナ情勢は膠着の度合いを強めているものの、当初心配された「プーチンによる戦術核の使用」については、下の5/20…

ロシア軍の残虐性の起源

当初の予想に反してウクライナの頑強な抵抗が続き、ロシア軍がキーフ周辺から撤退を始めたことは実に朗報です。しかし、この数日の報道に見るようにロシア軍の撤退の後に市民の虐殺死体が次々と発見されており、そのニュースを聞くたびに暗たんたる気持ちに…

ウクライナの強さの理由とは

先々回の記事で弥生人についての記事を書き、次には縄文人のことを取り上げようかと思っていましたが、ロシアのウクライナ侵略が始まってからは、気楽なテーマを取り上げる気分にはなれなくなってしまいました。大勢の市民が殺されて行くニュースを毎日見て…

中国の不動産バブルの崩壊はいつ来る?

先週、中国関連の記事を数本立て続けに読んでいて、住宅価格の推移に注視していれば中国の今後の行く先が見えてくるのではないかと思うようになりました。以下に各記事を紹介しておきます。 (1)「中国人はなぜお金持ちになったのか…都市部世帯の持ち家は…

毎日魚を食べていたら、コロナで死なずにすむ?

(1)コロナにかかっても死なないためのビタミン 一週間ほど前、非常に注目すべき記事を読みました。「新型コロナが重症化してしまう人に不足していた「ビタミン」の正体」 そのビタミンの正体とは「ビタミンD」。この記事によると、今回の新型コロナウィルス…

中国政府による「人権無視のウイグル人迫害」に抗議する署名にご協力ください!

本題に入る前に、鳥取市民の皆さんに連絡です。 現在、鳥取市では旧本庁舎跡地の活用に関する検討が行われています。先月は市主催の「市民ワークショップ」が市内二カ所で実施されました。当会の会員数名も参加したのですが、ワークショップという名に反して…

香港と中国のこれからは・・・

今年初めから当「市民の会」で取り組んできた鳥取市の旧本庁舎跡地問題ですが、ようやく会としての提案をする段階にまでに至りました。今月初めに市長あてに公開質問状を提出、今月末くらいには回答が得られる見込み。提案の骨子は、「旧本庁舎は解体せず耐…

My favorite songs (12)  -テレサ・テン-

香港の自由が奪われようとしている現在、自由な香港を愛した台湾生まれの歌手、テレサ・テンさんを想い、あらためてその素晴らしい歌声を偲んでみたいと思います。 高校三年の頃、当時よく読んでいた高校生向けの雑誌に香港?から来日した歌手の紹介が載って…

新型コロナウィルス肺炎は長引きそう

毎回コロナウィルスの話になってしまい申し訳ないが、当初思っていたよりも事態は深刻化しそうです。次の記事を読んでそう思いました。 「国内の事例から分かった新型コロナの深刻度~ウイルスとの戦いは年単位か」 記事の内容を要約すると次のようになりま…

少し以前の中国(2)-食事-

今回は中国の食事に関する話題です。 ・主食 先回書いたように、華北より北では米ではなく麦類が主食で、米の炊き方を知らない主婦や、炊飯器を持っていない家庭も多い。小麦を挽いて粉にし、食卓に並ぶ時にはマントウ、麺類、餃子などに姿を変えている。マ…

最近の香港情勢から見えるもの

あいかわらず香港情勢が気になっている。11/24の区議選で民主派が圧勝してからは、中国側も次の一手に苦慮しているようだ。この二週間の間に読んだ香港関係の記事記事の中で、これは注目すべきと思ったものを以下に紹介します。 ① 「次の世代のために自分が…

香港区議選で民主派が圧勝!

昨日の夜から今朝にかけて一番気になっていたニュースは、香港の区議選の結果についてであった。その結果は、既にご存知のように「民主派の圧勝!」であった。「よくやった! おめでとう!」と、もろ手を挙げて祝福したい心境である。 参考までに圧勝の様子…

香港の現状が心配!

昨日、テレビニュースを見ていたら、以前どこかで見たような映像に出くわしました。以下、最初の二点は中国国営放送CCTVが公開した画像からの転用です。 (1)香港に交代進駐する中国の「人民解放軍」の隊列 (2019/08/29公表) (2)上に同じく香港へ進駐す…

「日本はアジアの静かな中心」であれば、それでよいのだ。

昨日付の「東洋経済オンライン」を読んでいて、共感できる記事があったので紹介しておきます。 「中国人が日本の「果物」に心底唖然とした理由 -沢木耕太郎「鏡としての旅人」より-」 表題だけから見ると、最近やたらと多い「日本はこんなにすごい!」と一方的…

北朝鮮ミサイルの日本攻撃能力は?

たいへん遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。本年も、お暇な時に拙論を一読いただければ幸いです。 さて、昨日読んだ記事の中に非常に重要と思われる記事があったので、紹介しておきましょう。昨年12月に読売新聞が行った世論調査で、米国の…

政府債務が対GDP比200%超の国の末路-(2)

最近、国の経済動向と国家存亡の関係について興味を持ち、海外のエコノミストが書いた本を何冊か読んでいます。その中には、しばしば、現在の日本政府の債務問題について触れた記述が見受けられます。以下、紹介しておきます。 (1) 「ブレイクアウト ネー…

タイ国王逝去のニュースに接して、少し考えてみたこと

昨日、タイの国王が逝去されたとのこと。報道によれば、約七十年間もの長きににわたって、自ら築き上げたカリスマ性をもって国の安定と発展に大いに貢献されてきたとのことです。 たまたまですが、二日ほど前にタイの国内情勢に関する記事を読んでいました。…

ベトナムに学ぶこと

今日、次のような記事に出会いました。 「ベトナムに息づく自然体の助け合い文化」 (日経電子版の記事は、登録すれば月に10件までは無料で読むことができます。) 筆者はこれを読んで、「これは仏教の教えにある喜捨(お布施)の一種ではないか」と感じまし…

ナショナリズムと戦争(2)

ちょうど一週間前の9/19に、安保法制案が参議院で可決されてしまいました。 元々、筆者は憲法は時代に合わせて変えていけばよいと思ってきました。組織された暴力を使ってよその国を意のままにしようとする戦争は、決して許されるものではありません。し…

市庁舎の豪華さでは中国が日本に圧勝!

先日紹介した「栃木市役所が百貨店と同居」の記事が、さっそく中国のニュースサイトでも皮肉をこめて取り上げられていました。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141209-00000028-xinhua-cn 筆者は二年ほど前まで、仕事で中国の各都市を年に数か所は訪問…