「開かれた市政をつくる市民の会(鳥取市)」編集者ブログ

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理想的な自治体首長とは?(4) -鳥取市の場合-

 先月の市議会で、深澤現市長が来年三月に行われる市長選への二期目の出馬を表明したそうです。本ブログでは、今年の五月から全国の「理想的な自治体首長」の例を三回にわたって記事にしました。今回は、我が鳥取市の歴代市長を振り返りながら、あらためてどんな市長が望ましいかを考えてみましょう。

 今年の五月から七月にかけての記事で紹介した三人の首長をあらためて紹介しておきます。各首長の取り組みについて述べた当ブログ記事の掲載日は、上から順に、5月6日5月13日7月4日です。三名ともに民間で経営者としての経験があることが注目点です。
 
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 次に、戦後の鳥取市の歴代市長の名前と経歴を下の表に示します。なお、戦後すぐの第13代の竹田平一氏、第14代の森中豊治氏については、経歴に関するデータを見つけることができなかったので割愛しました。
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 これを見ると、過去六代、約六十年間にわたって役人出身の市長が続いていることがわかります。教職出身の入江氏を含めると、公務員出身の市長が実に七十年近くも続いているのです。

 前例踏襲主義の役人の発想では、市政の抜本的な改革などできるはずもありません。自らカネを稼いだ経験のない人たちには、税金を払う側の苦労がわかりません。財源を自力で確保するという発想が全く無く、国や県からカネが下りて来るのをひたすら待っているだけ。結果、財政に対する緊迫感が全く身についていない。

 鳥取市の現在の停滞感の根本原因は、民間出身の市長が未だに一人も出ていないという点にあるのではないでしょうか。前回の市長選は、鳥取市が民間出身の市長を初めて得る絶好の機会でしたが、民間出身者が二人出たために互いに票を食い合ってしまい、実に残念な結果に終わりました。
 
 さて、少し脇道にそれますが、歴代市長各氏に対する個人的な印象を付け加えておきましょう。高田氏は筆者が子供の頃の市長でしたが、全く記憶にありません。大人になってから仕入れた知識によれば、鳥取三洋の誘致とシャンシャン傘踊りを始めたことで有名とのことです。金田市政については、この間、筆者は鳥取にはほとんどいなかったので、同氏についての記憶も皆無です。

 鳥取に帰ってからも会社の仕事で忙しく市政に対する関心は全くといっていいほどなかったので、西尾優氏の印象もほとんどありません。唯一覚えているのは、同氏が酒の席で某参加者を口を極めて罵倒したとの記事が地元紙にのったことだけです。その理由はよく覚えていません。

 西尾迢富氏についての印象も極めて薄いが、今回、水道料金の値上げ問題を調べてみて、水道事業財政の悪化の原因の半分くらいはこの人の責任であることがよくわかりました。自分の選挙地盤の確保のためにムダな公共事業を濫発した田舎によく居るタイプの政治家だったようです。

 竹内功氏については、いまさら論評する必要もないと思います。国交省出身である分だけ、前任の西尾氏よりもさらに大がかりに自分の勢力拡張のために市政を私物化した人物です。浄水場や新庁舎の負担を押し付けられた側の市民からみれば、ただの災厄の元凶でしかありませんでした。

 最後に、その竹内氏から自身の後継者に指名された深澤現市長について。この三年半の印象としては、極めて存在感が薄い。彼は何かにおびえているようにすら見えます。我々「市民の会」が面会を申し込んでも、一度も自らが出席されることはありません。市側の対応者は、いつも担当の課長クラス止まりです。自分の反対者・批判者であっても、気軽に直接に面会していた前任者とはえらい違いです。

 先日、市のOBの方と飲む機会がありました。「今の市長は面会を申し込んでも、逃げ回ってばかりで全然会おうとしない」とグチったら、その方は、「それはいかん!あの評判のよくない西尾迢富市長でさえも、来る人は拒まずで誰とでも会っていた」とのことでした。

 こんな、市民から逃げてばかりの市長に、水道料金値上げを議会で決めてから市民に対する説明会を開くような市長に、さらに四年間も市政を託して大丈夫でしょうか?三年半前の市長選は4/13実施だったが、来春の市長選は3/25に行うとのこと。来年四月からの水道料金大幅値上げの前に選挙を終えておきたいのか、とかんぐりたくもなります。

さて、誰か、来春の市長選に深澤氏の対立候補として出てみませんか?
「水道料金値上げ案の即時凍結」を訴えれば、当選は確実ですよ!

/P太拝