「開かれた市政をつくる市民の会(鳥取市)」編集者ブログ

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参院選出馬表明の福島浩彦さんの講演会を聞きに行きました。

 今日、2/28(日)の午後に、鳥取市さざんか会館で、七月の参院選出馬表明された福島浩彦さんの講演会がありました。どんな話をされるのか、聞きに行ってきました。
 結論から言うと、すごくまともな人です。筆者は、元々、世襲の政治家が大嫌い。福島さんは、米子の普通の商店街の中で育ったとのことで、その点でまず共感です。

 最近、不倫がどうのこうので国会議員を辞職した何とかと言うアホ(名前を覚える気にもならない)がいたが、あれは、あんなのを選んだ京都の有権者が悪い。
 多分、彼は「政治家」をこころざしたことは一度もない。しかし、「国会議員に就職しよう」とこころざしたことは間違いない。年収二千万円もらえるような仕事はめったにない。彼は高収入に引かれて国会議員になろうとしたのだろう。

 一度当選さえしてしまえば、あとはその場その場で一番受けをねらえそうな話題(イクメン育休など・・)に飛びついて見せていれば、アホな有権者が支持してくれる。次の選挙も安泰だろう。補欠選挙費用の数億円もの税金無駄遣いは、そのたぐいのゲスを見てくれだけで選んだ連中の責任である。

 あれほどの低レベルはメッタにいないだろうが、「先祖代々の家業だから」と国会議員に就職する連中も多い。彼らには、家業を守る以外に、何のこころざしがあるのだろうか。数えてみれば今の国会議員とはそういう連中ばっかりで、そうでない議員を探す方が難しい。

 福島氏には、公共の最大利益を追求しようとするこころざしがあると感じた。少なくとも彼が、住民との合意を最大限追求した上で、なるべく多数の住民の最大幸福を実現したいと思っていて、今まで奮闘してきたことは確かである。それは彼の千葉県我孫子市長としての三期十二年の取り組み内容を見れば明らかである。「高収入だから」とか、「親の遺言だから」とかで国会議員になった連中とは、政治家の資質として雲泥の差があることは間違いない。

 今日の講演会の参加者は百人程度と少なかった。もっとたくさんの人に福島氏の話を聞いてもらいたい。彼は「地方自治を大切にすることから国政を変えたい」と言っていた。「真ん中(東京)にいる人には(日本)全体は見えない、端っこ(島根と鳥取)にいる人には日本の全体が見える」とも言っていた。

 また、福島氏が消費者庁長官に就任していた頃、東日本大震災が発生してその対応に追われたとのこと。その時に国政の官僚政治の本質が見えたそうです。
 いわく、「各省庁の幹部は、ここがチャンスとばかり、自分の所の予算を増やそうと目いっぱい活動した。消費者庁ではそんなことはさせなかったが。」、「自分の省庁の予算獲得のために働いた官僚ほど出世する、国民の事は二の次。」、「民主党政権の時でもこうだった、まして今の政権では・・。」等々。福島氏の講演会に行くと、地方自治と国政の両方の裏の話が聞けます。

 無所属で地方自立を正面に掲げる人物が国政に挑戦するのは、実に実験的であると、ご本人自ら言われている。しかし、今の山陰の閉塞状況を打破するためには、こういう型破りの人が必要だろう。与党の本命候補が予想通りに勝ったところで、右肩下がりの将来像を変えられるはずがない。だって、今までもほとんど変えられなかったのだから・・・。

 今日の配布資料へのリンクを下に示しておきます。

 ところで、今日、これを一読して思ったのは、(周囲の人たちも同じ意見だったが)、もっと本命候補との対立点を明確にした方が良いのではと感じたことである。

 青木候補でも、TPPの再検証や、地元の同意を得ての原発再稼働くらいのことは言うだろう。さすがに、安保法制の見直しまでは言わないだろうが・・。福島氏の話をじかに聞いた人には対立点は分かるが、じかに聞かずに政策案を読むだけの人は、両者の主張の間に大きな差異があるとは感じない可能性が高いと思う。善処をお願いしたい。


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